第16回 景道山野草展
会期:4月28日〜5月5日
会場:神奈川県立 花と緑のふれあいセンター花菜ガーデン
景道とは、盆栽・水石界に多くの影響を与えた故・片山一雨氏が1980年に創始し、景道片山流とも呼ばれます。
日本の伝統文化を踏まえ、床の間・屏風などの空間に、盆栽・水石・山野草・添景・掛け軸などを飾り、自然や季節感、ひいては心の安らぎを享受するものです。
作品は持ち込みを重視し、表土に苔を張る、鉢をきれいにするといった基本から、添えの種類や主草とのバランス、掛け軸の物語に至るまで気を配り、景趣・品格・侘び寂びのある空間を演出します。
席主 坂間輝男
主草 斑入り白花紫蘭 高さ60㎝
鉢 和丸
地板 紫檀丸
添え 乙女ギボウシ
掛け軸 バッタ(安藤吾路 筆)
まとまりのよい飾りで、主草、添えともに持ち込みの古さが際立ち、見応えがある。主草は15年ほど前に庭植えを鉢に上げ、4〜5年ごとに鉢増ししながら持ち込んだもの。添えも12〜3年の持ち込みでよく締まっている
4年に1度のペースで植え替え株分けし、10年の持ち込み。根の張りがよいため、薄い鉢だと割れることもあり、厚みのあるしっかりとした鉢を使用。半日陰〜日陰で管理し、葉焼けさせない
席主 鳥海 登
主草 イワダレヒトツバ 高さ28㎝
水盤 萬留平
地板 留塗長板
添え 茅舎(陶製)
流木をうまく使い、2月の終わりに古葉をすべて刈ったことで、新葉が実に瑞々しい。展示前にコケを加えている。創作のセンスよく、水盤の扱いも手慣れている
水木賊(トクサ科)40㎝ 沓澤義治
水盤に植え込み水切れの心配はない。3年前、夏の終わりに全体を刈り込んだ。持ち込み10年、涼しげな水盤の色彩と爽やかな緑が初夏にふさわしい
席主 下手鈴子
口紅紫蘭(ラン科)水盤・鴻陽 62㎝ 工藤 平
鉢で5年持ち込み、根洗としてさらに3年経過。多肥にしないと花がこないので、まめに液肥を与える
席主 沓澤義治
主草 魁菖蒲 高さ79㎝
鉢 船形石
地板 斑竹
添え 三重党(清水焼)
掛け軸 燕
スッと立つ剣状の葉と程よく開いた紫紺の花が初夏らしい。柳に燕の軸も、爽やかな季節の涼味をいっそう盛り上げてくれる。3点のバランスも申し分ない
木賊(トクサ科)86㎝ 鳥海 登
飾る前に混みすぎた部分を間引いた。かといって均一になりすぎぬよう、メリハリをつけながらバランスを整える。全日照で腰水管理。備前焼の器(皿)との調和もよく、作陶は本山和泉(陶印 心)
席主 奥津和男
主草 泡盛升麻 高さ46㎝
鉢 和丸
地板 留塗長板
添え 五色ドクダミ
掛け軸 花菖蒲(安藤吾路 筆)
しっかりと作り込まれた主草は、繊細な白花が開き始めて今が旬。添え草と軸の色彩とで、華やかさも加味した一席とした。主草はポット苗から4年目。肥料は置き肥だとよく効かない箇所も出るため、週1回の液肥で鉢全体にまんべんなく効くようにしている
席主 沓澤一子
主草 蛍 袋 高さ87㎝
鉢 新渡丸
地板 斑竹
添え ムサシアブミ
鉢 真山
掛け軸 蜜蜂( 白浪 筆)
主草は持ち込み品を寄せた作品で季節の華やぎに満ちている。軸との2点飾りでも充分ではあるが、さらに落ち着いた色彩のひと鉢を加え、豊かな山野の景を演出した
姫浦島草(サトイモ科)39㎝ 沓澤義治
バルブでよく増える。半日陰の軒下に置き、乾き気味に管理。過湿にするとバルブが腐りやすい。植え替えは3年ごと、ひと鉢にバルブを詰め込みすぎないようにし適度に分ける
席主 柏木喜七郎
主草 水木賊 高さ29㎝
鉢 白交趾丸
地板 舟板
添え 木彫 蛙(一人 作)
掛け軸 朧月(狩野探幽 筆)
小振りな水草、素朴な舟板、1匹の小さな蛙、滲む月等々、控えめなるものたちの取り合わせで、あっさり小さくまとめてみた一席。これも新鮮
コメント
コメントを投稿