2024年春の山草展 むさしの山草会

ヤクシマケイビラン キバナイカリソウ ハコベ ヒキノカサ ヒメツルソバ ニリンソウ ツクシカラマツ セントウソウ ヒメウズ ユキワリソウ アケビ 他
押し花作品 木村美砂子


2024年 むさしの山草会「第42回春の山野草展」

会期:2024年5月3~6日

会場:日比谷公園内陳列場(千代田区)

会長:西田誠男 会員数:35

発足年:1983年 展示会:年2回 定例会:年11回 




ヒメキランソウ(シソ科)14㎝ 石沢敏子
※紫の花とツヤツヤした葉の対比が美しく、鉢こぼれの雰囲気もいい。本種は沖縄の日当たりのよい海岸近くに生える。耐寒性に乏しいので、最低3度くらいに保ちたい


ニオイハンゲ(サトイモ科)18㎝ 関口幸枝
※濃い緑の葉に、葉脈に沿って淡緑の斑が入るのが特徴で、白い鉢に映えている





星咲ユキノシタ(ユキノシタ科) 43㎝ 田中ツヤ子
※ユキノシタは下の2弁が長く目立つが、本種はオシベのようになって左右対称にならない。茨城県筑波山にのみ見られる


コメガヤ(イネ科)ホタルブクロ(キキョウ科) 27㎝ 川鍋雅子
用土:山野草の土 ※半日陰。ひと茎のコメガヤのさりげなさが魅力の苔玉作品


シシアヤメシダ(ウラボシ科) 54㎝ 林 武子
用土:赤 軽石 ※アヤメの葉に似るのでアヤメシダ。スッキリ感が好ましい。シシ葉タイプはシシバタニワタリなどとも呼ばれる

キバナチゴユリ(イヌサフラン科) 39㎝ 森村恵子
※本州(和歌山県)・四国・九州に分布、低山の林内に生える。準絶滅危惧種。花は蕾のように控えめで、深鉢からすらっと立つ姿がスマート

スズメノヤリ(イネ科)キュウリグサ(ムラサキ科) 18㎝ 中島記代子
※樹脂粘土による作品。来場者は皆、本物の植物だと思い、アートだと知ると一様に驚く

コオズ「島紫香」 井坂富夫
用土:赤 鹿 日向 ベラボン ※大輪紫弁白舌の銘花。存在感たっぷり

コアジサイ(アジサイ科)32㎝ 松井秀子
※アジサイ特有の装飾花はなく、細やかな両性花からなる。花色は爽やかなブルー、秋の黄葉も楽しみ

タイワンバイカカラマツ(キンポウゲ科) 35㎝ 鳥居晴美
用土:赤4 鹿4 軽2 ※ツクシカラマツよりやや難しい


シュンジュギク(キク科)34㎝ 戸田伊智子
※ミヤマヨメナの蛇紋岩変種とされ全体に小さく、本州(中部以西)・四国の湿った林内、沢沿いに生える。和名は春寿菊

ヒメフウロ(フウロソウ科)32㎝ 山根芙美子
※本州(近畿)・四国(剣山)の石灰岩地に生える。花は径1.5㎝ほど、細かく裂ける葉も美しい

マルバハタケムシロ(キキョウ科)11㎝ 河内惠子
用土:赤4 鹿3 日向3 ※全日照。沖縄固有で、海岸近くの風衝地に這うように生える。常緑で肉厚、光沢がある。ハタケムシロとは、日本各地の田の畦や溝などの湿地に生えるミゾカクシの別名


桜散る(写真)横渡純蔵
※水面のリフレクションをうまく画面に取り込み、幻想的なデザインに


エノモトチドリ(ラン科)22㎝ 坂村咲子
※イワチドリ×コアニチドリ。昭和45年に趣味家の榎本一郎氏(東京山草会)の棚で初開花。草丈はイワチドリより高く、コアニチドリの雰囲気がある。丈夫で育てやすい


イワヒバ(イワヒバ科)39㎝ 宮島昭夫
※作品は古く時代を感じさせ高低差もあり、ポテンシャルを秘めている。大胆に器を変えるなどすると、鑑賞価値は数段高まりそう


フタリシズカ(センリョウ科) 38㎝ 市橋禮子
※日本各地の低山の日陰地に生える。花序の数は和名からすると2つだが、実際は1〜5つ。ヒトリシズカは雄蕊が線状なのでやや目立つが、フタリシズカは丸いので、控えめというか地味、でもそこが本種の慎ましい魅力

八重咲カッコウセンノウ(ナデシコ科) 50㎝ 田村由貴子
※ヨーロッパ・アジアの牧草地など、やや湿った土壌を好む多年草。展示会にもよく出品されるが、八重咲きは稀。春らしい華やぎ感が嬉しい





フキ(鉛筆画) 宮岡信子
※本来ボタニカルアートは天然色で再現するのが基本だが、あえてモノトーンの表現で、見る人のイマジネーションに訴える手法は新鮮でもある



イワカラクサ(オオバコ科) 22㎝ 佐藤ヒロミ
※紅白の花色が可愛らしい。ヨーロッパアルプス、ピレネー山脈などの渇き気味の礫地などに生え涼しい環境を好む高山植物。かつては山草展にも頻繁に出品されたが、近年はさほど見かけない


ホクリクタツナミソウ(シソ科)28㎝ 西田誠男
用土:赤 鹿 腐葉土 ※コバノタツナミソウやデワノタツナミソウに似るが、
2005年に新変種とされた。本州(新潟県以西の日本海側)に分布し、渓流沿いなどのやや湿った林縁などに生える


 

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